お盆に帰省する人は多くてその理由の一つには供養があります。
お盆は日本では習わしで多くの人がしていますが、なんとなくで正式な決りもよく分からないままにしていたりする人も多いです。
そこで日本人なら知っておきたいお盆について基本を理解しましょう
・お盆とは
7月の13日から15日までの3日間、盛大に行う仏教の先祖供養の事を言います。
地方によっては1か月遅れて8月13日から行ったり、また旧暦でする事もあります。
そのため全国的に一定してはいません。
お盆は梵語のウランバナからきている仏教用語の事で餓鬼道に落ちた亡者の苦しみを救うという意味があります。
したがって、お寺では施餓鬼供養を行い同時に先祖の追善供養もするのです。
盆棚は精霊棚とも言い、ここに先祖の霊を迎え入れます。
宗派により作られない事もありますが、
一般的な事を言えば、迎え水をたく前に用意しておくものです。
仏壇の前や縁先などに小机を置き、真菰やすのこを敷き位牌を移し水や果物、野菜などを供えるようにします。
この時に仏壇の扉は閉めたままです。
先祖の霊が乗ってくる馬、荷を引かせる牛も野菜で作って一緒に備えるのが習わしですが、麦わら製の市販のものでもかまいません。
牛と馬のためにも刻んだ野菜をあげますが、これは3日間替えずに、新しいものを足していきます。
・供養の仕方について
13日の夕方、先祖の霊を迎え入れるために門口で麻幹をたきます。墓所が近い時には墓参りをして、同じく麻幹で迎え火をたき、先祖の霊と一緒に自宅に戻ります。
先祖の霊を迎えたら、精進料理や白玉だんご、そうめんなどを供えて、14日と15日も1日3回の食事を与えます。
水も常に新鮮なものを用意します。
先祖の霊が滞在している間は毎日灯明をともして、線香をあげるようにします。
僧侶を招き読経してもらうのは14日か15日です。
終わったら茶菓子でもてなして、黄白の水引のかかった金包か白い封筒に入れたお布施を渡すようにします。
お墓参りに関しては決まった作法がないですが、一般的には次のような順で行います。
水桶とひしゃく、ほうき、供花、線香とろうそくを持ってお墓に行きます。
まず墓地の周辺を綺麗に掃き清めます。
花を供えて、線香は束にしたまま火をつけて備えるようにします。お参りは故人と関りの深かった人から順にしていくのが自然です。
ひしゃくで墓石に水を注いで、合掌して拝みましょう。
・まとめ
お盆とは日本では当たり前くらいの夏の習わしですが、しっかりと正式にできているのか怪しいものです。この際、お盆の基本についてしっかりと覚えておきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。