乳幼児を中心に夏季に流行るのがヘルパンギーナです。
まれに大人に感染することもあります。
子供より大人の方が重症化しやすいため注意が必要です。
病院を受診する目安についてご紹介します。
またヘルパンギーナはウイルス性の感染症であるため、他の人に移さないよう対策を行う必要もあります。
ヘルパンギーナの症状や対処法についてご紹介します。
またヘルパンギーナとよく似た症状であるプール熱と手足口病との違いについてもご紹介します。
1、ヘルパンギーナの症状
ヘルパンギーナの症状を正しく理解し、速やかに対処することで重症化するのを予防することができます。
ヘルパンギーナの主な症状は38℃~40℃の高熱・喉にできる水疱です。
下痢になる人もいます。
ヘルパンギーナとはどのような病気で、どのような症状が出るのか詳しく見ていきましょう。
ヘルパンギーナの主な原因ウイルスはコクサッキーウイルスと呼ばれるものです。
ヘルパンギーナは5月頃から増え始め、6~7月頃にピークを迎えます。
その後は患者数は減少していきます。
ウイルスに感染すると2~4日の潜伏期間を経て38℃~40℃の高熱が出ます。
その後喉が腫れて痛くなります。
喉の奥に小さな水疱ができているためです。
この水疱は数日後には潰れ、その後は黄色っぽく変化します。
ヘルパンギーナの場合熱は2~4日程度、水疱は1週間ほどで治ります。
ヘルパンギーナにかかるのは主に乳幼児ですが、大人でも免疫力が弱っていると感染することがあります。
大人が感染すると乳幼児よりも重症化しやすいと言われています。
脳炎や髄膜炎、心筋炎などを引き起こすこともあります。
2、ヘルパンギーナの対処法
では次にヘルパンギーナにかかった時の対処法について見ていきましょう。
ヘルパンギーナには特効薬やワクチンがありません。
病院を受診すると口内炎を和らげる薬や解熱剤などが処方されます。
食事などが摂れるなら自宅療養でも良いとされています。
自宅療養の場合は脱水症状にならないよう水分補給をしっかり行い、十分に休養をとります。
1つ重要な注意点があります。
下痢がある時に下痢止めを飲まないことです。
下痢止めを服用するとウイルスが体内にとどまります。
下痢は排出することでウイルスも一緒に排出され回復が早くなります。
喉が痛くて食事が摂れない場合は速やかに病院を受診しましょう。
点滴などで対処される場合があります。
また家族にヘルパンギーナの患者が出た場合、他の家族へ感染しないよう気をつける必要があります。
ヘルパンギーナはくしゃみによる飛沫や、接触することで感染します。
マスクをし、手洗いと消毒を徹底させましょう。
3、ヘルパンギーナとプール熱と手足口病の違い
実はヘルパンギーナによく似た病気に【プール熱・手足口病】があります。
これらはまとめて3大夏風邪と呼ばれています。
ヘルパンギーナ・プール熱・手足口病には共通点があります。
それは【高熱・喉の痛み】です。
プール熱と手足口病の特徴を理解し見分けられるようにしておきましょう。
それぞれの対処法についてもご紹介します。
プール熱の症状と対処法
流行る時期はヘルパンギーナと同じです。
アデノウイルスが原因のウイルスです。
咳やくしゃみ、タオルの共有、手指を介した接触で感染します。
主な症状は【38℃?40℃の高熱・咽頭炎による喉の痛み・結膜炎】です。
結膜炎のため目が赤くなるのが特徴です。
目の痛みが強い場合は眼科を受診する必要があります。
治療法はヘルパンギーナと同様対処療養になります。
頭痛や喉の痛みを和らげる薬が処方されます。
手足口病の症状と対処法
特に2歳以下の乳幼児を中心に夏季に流行ります。
エンテロウイルスやコクサッキーウイルスが原因ウイルスです。
手足口病は微熱または平熱の場合が多いですが、近年は高熱を伴う場合が増えています。
手足口病の大きな特徴は口の中や周囲、手足の先にできる水ぶくれ状の発疹です。
口の中にできる水疱以外はほとんど痛みや痒みはないとされています。
発疹は1週間程度で跡が残ることなく綺麗に治ります。
病院を受診すると症状に合わせた対処療養が行われます。
まとめ
いかがでしたか?
ヘルパンギーナは喉に水疱ができ痛みが伴います。
痛くて食事や水分があまり摂れない人もたくさんいます。
病院を受診することで痛みを和らげる薬や解熱剤が処方されます。
おかしいなと感じたら早めに病院を受診しておくと安心できます。
最後までお読みいただきありがとうございました。