昨今、お寺離れの傾向があると、テレビで放送されていました。
仏教の檀家制度や、お寺に支払いするお布施のことなど、金銭面を考えて、神道に改宗される方が多く見られます。
気になったので神職の方にうかがったことを綴ってみます。
仏教と神道のお盆の違い
基本的には、仏教も神道も「ご先祖様をお迎えする」ということに違いはありません。
お祭りの仕方が仏式なのか、神式であるのかの違いだけなのだそうです。
お盆になると、お墓をきれいにして、家の中も掃除をし、ご先祖様をお迎えしますよね。
神道も同じです。
「迎え火」や「送り火」も同じで、その日は家の門前で火を焚きます。マンションの場合はベランダで行います。
「ぼん提灯」については、美しい絵が書かれていたり、細工が施してあったり、そういったものは、お盆の時期になると、ホームセンターでも良く見かけますよね、神式の場合は、白木の飾りのないものを使うようです。
「ぼん提灯」は、新盆の年だけでもいいようです。
仏式でいうところの仏壇は、神道では「祖霊舎」あるいは「神徒壇」といいます。
ここに、家を守ってくださる神様として、ご先祖様がいらっしゃるそうです。
ちなみに祖霊舎は、神棚の下がよろしいそうで、北向きは絶対のNG。
できれば東に向いているのがベストなのだそうです。
神道のお盆の祭壇
次に、お盆の祭壇についてです。
床の間に設えるといったことも聞きますが、現在の住宅事情では、すべてのお宅に床の間があるとは思えません。
祖霊舎付近に設けるのがいいと思います。
祭壇は、段になっているものがいいようですが、部屋の広さを考え、テーブルのようなものでもいいそうです。
そこに、左右対となるように飾るものは、「お榊」「お酒」「ろうそく」の3つです。
あとは、「お水」「塩」「洗い米」「海の物」「山の物」を用意します。
出来れば「三方」がよいのですが、なければ白い無地のお皿で供えてください。
海の物というと、魚や海草などですが、この時期になま物は腐ってしまうので、私は「鰹節」や「昆布」「寒天」などを供えます。
山の物は「野菜」「果物」を用意してください。
あとは、お菓子や生花も飾ります。
ナスの牛、きゅうりの馬といった精霊馬(牛)については、飾る飾らないの決まりはないようです。
最近は、市販でかわいらしい物がたくさん出回っているので、それを利用するのもよろしいかと思います。
せっかくご先祖様をお迎えするのですから、家族が揃った和やかな「お盆」をお過ごしください。
まとめ
これが、私がお教えいただいた神道のお盆についてです。
おそらく、其々の地域での相違はあると思いますが、少しはお役にたったでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。