青年海外協力隊というものに興味があるけれど自分でも務まるのだろうか?
青年海外協力隊とはどのような制度でどのような活動をしているのか。
青年海外協力隊になるための資格や給料、口コミも併せてご紹介します。
青年海外協力隊に興味がある方はぜひ読まれてくださいね。
Contents
①青年海外協力隊とは
青年海外協力隊とは国際協力機構(JICA)が行っている海外ボランティア派遣制度です。
基本的には経済的に貧しく、問題を抱えている発展途上国に派遣されます。
比較的安全な発展途上国に派遣されるため、紛争に巻き込まれ生命を落とすといったリスクは低いです。
また病気になった時のサポート体制も整っています。
青年海外協力隊は日本が持つ高度な技術を伝えるという重要な役割りを担っています。
青年海外協力隊はボランティア活動に分類されますが、金銭的なサポートもしっかりしています。
青年海外協力隊に採用されると、現地に派遣される前に語学と携わる業務に関する知識を学ぶために厳しい研修を受けます。
派遣先が発展途上国のため青年海外協力隊には向き不向きがあります。
環境適応能力があるか
発展途上国では日本のように衛生環境面が整備されていないことがほとんどです。
水洗トイレではなかったり、シャワーが水しか出ない国もあります。
そのような環境でもあまり苦にせず生活できる人が青年海外協力隊向きと言えます。
異文化や異なる考え方に対し柔軟であるか
外国人と一緒に仕事をする場合、異文化や異なる考え方を受け入れる柔軟性も重要になります。
固定観念を押し付けすぎると人間関係がうまくいかなくなる可能性があります。
②青年海外協力隊になるための資格
青年海外協力隊になるためには満20歳から満39歳であることと、日本国籍を持っていることが条件となります。
書類を出し面接に合格すると採用となります。
1年に2回春と秋に募集があります。
求められる学歴や資格は志願する職種により異なります。
青年海外協力隊の職種は120以上と多岐に渡ります。
学歴や資格など特に問わない職種もありますが、専門技術や専門知識が必要な職種ではほとんどが資格を応募条件にしています。
資格以外に社会人経験年数や実務経験年数などを求められる場合もあります。
さて青年海外協力隊と言えば気になるのが語学力ですよね。
青年海外協力隊では最低限の英語力として英検3級またはTOEICR330が求められます。
英検の合格証またはTOEICRのスコア表があれば青年海外協力隊が行う試験が免除されます。
青年海外協力隊に合格するとその後の研修で英語または現地の言語を徹底的に教え込まれます。
③青年海外協力隊の給料
青年海外協力隊はボランティアですが金銭的サポートがしっかりしています。
青年海外協力隊の活動で必要となる交通費と住居費は全て支給されます。
その他食費など必要最低限の生活費が支給されます。
支給される生活費は派遣される国により定められています。
これら以外にもう1つ手当てとして毎月一律55000円が支給されます。
55000円は日本の本人名義の口座に振り込まれます。
④青年海外協力隊の口コミ
実際に青年海外協力隊に参加した経験がある人の口コミをご紹介します。
・はじめの数ヶ月は緊張や気負いで青年海外協力隊になったことをひどく後悔することもありました。
1年が経ちようやく慣れてくると今度はだんだん日本に帰る日が来るのが憂鬱になってきました。
経験、視野が日本にいた頃とは比べ物にならないくらい広がりました。
青年海外協力隊の2年間は自分にとって人生で1番大切な出来事となりました。
(24歳/男性)
・コミュニティ開発という職種で中米のコスタリカに派遣されました。
私は貧困エリアに住む人達に家庭菜園を通じ食育の啓発活動をするという課題に取り組みました。
派遣前に語学研修はみっちり受けましたが、派遣後すぐに言葉の壁にぶつかりました。
現地の人もやる気のある人とない人に分かれていて、思うようには結果を出すことはできませんでした。
異文化の人に日本の考え方を教えることはとても難しいなて感じました。
2年間やり遂げましたがその間大きな挫折を何度も体験しました。
(22歳/男性)
・アフリカにマラリアなどをはじめとする感染症対策の啓発活動をするために派遣されました。
現地に着くとあまりにも人の死が身近にあるためか誰も死因すら気にすることのない現状にひどく驚きました。
薬があれば助かる生命も失われている現状を目の当たりにし、日本に帰国後もずっと青年海外協力隊として過ごした2年間を考えていました。
今後はアフリカの医療発展に役立つ仕事に就こうと考えています。
(28歳/女性)
⑤まとめ
・青年海外協力隊はJICAが行う海外派遣ボランティアである。
・青年海外協力隊になるには書類提出後に面接に合格する必要がある。
・青年海外協力隊になるために必要な資格は志願する職種により異なる。
中には資格を必要としない職種もある。
・青年海外協力隊になると住居費交通費が全額支給。
その他に生活費と日本の本人名義の口座に毎月お金が振り込まれる。
青年海外協力隊は研修や金銭面でのサポートがしっかりしています。
政府が管轄しているため安心感もあります。
海外の発展途上国で何かしたいと考えている人には青年海外協力隊がおすすめです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。